赤ニキビ跡のシミ

皮膚科医師が解説!表皮にあるメラニンはターンーバーで排出されるが、真皮に落ちたメラニンは表皮と違ってターンオーバーせず、代謝に2~6年かかる

多くの女性は白い肌への憧れがあり、シミやシワがなく、弾力や潤いのある健康的な肌を手に入れたいという願いがあります。加齢に負けず、白い健康的な肌を保つために、どのようにしたら皮膚のシミ、くすみのもととなるメラニンを少ない状態に保つことができるでしょうか。

目次

 

美白の鍵を握るのはメラニン

実際のシミの写真 by いいの製薬

美を追求する女性の美白への憧れは高く、シミ、そばかすやくすみ、透明感に関する肌の悩みを多くの女性がかかえています。美白においては皮膚の色素を構成する一つであるメラニンの分布や数が大きくかかわっています。そのためメラニンの生成や排出の仕組みを知ることが美白のアプローチとなります。

皮膚の老化~年齢と紫外線

多くの赤ちゃんは艶やかで弾力のある肌を持っています。しかし年齢とともに変化する皮膚はどのような仕組みによるものがあるのでしょうか。皮膚の老化を大きく分けると、年齢に伴う変化と紫外線照射による変化が主となります。

まず年齢変化による老化は、新陳代謝や細胞のターンオーバーの周期が長くなるなど、体のあらゆる機能が少しずつ衰えることにより生じます。

一方紫外線による老化は、紫外線に長時間曝露されることにより、皮膚の組織中に酸化的プロセスが生じることが原因となります。光老化の程度は紫外線の強さ、暴露されている時間、肌の色や性質などに左右されますが、シミ、シワ、および皮膚癌の発生など、実に多くの美容や疾患にかかわっています。

すでにできてしまったシミなどは

真皮にメラニンが落ちた「落下シミ」

真皮にメラニンが落ちた「落下シミ」

次にすでにできてしまったシミ、シワ、くすみについてです。顔の老徴となってしまうシミをはじめとする顔の濃い色素の正体は皮膚にあるメラニンが大きくかかわっています。皮膚におけるメラニンは皮膚の一番表面にある表皮というところにある色素細胞(メラノサイト)内で産生されます。そしてその表皮にあるメラニンは皮膚の自然なターンーバーの周期として1-2か月ほどで排出されますが、過剰なメラニンの生成により表皮より深い部位にある真皮というところに落ちたメラニン、ターンオーバーはされず、代謝して消えるのに2~6年、あるいは半永久的に残ることとます。

シミおよびシワの改善について抗老化療法(アンチエイジング)という言葉がよく言われています。抗老化療法として有名なものとして、メラニンを作り出すチロシナーゼという酵素の働きを低下させる美白剤(ハイドロキノン、ビタミンC誘導体)や表皮のターンオーバーの低下を回復するケミカルピーリングなどが効果的なものとしてしられています。一方、シワは老化によって生じた真皮の部分的な変形が原因で生じたものです。これにはレチノイン酸というものなどに代表される抗シワ剤などで真皮を新しく作り出すような薬物治療を行うことが効果的です。シミとシワの両方に効果的なもとのして、特にフォトフェーシャル療法などを代表とされる光治療が抗老化療法として、アンチエイジング治療として知られています。

美白を保つために

シミ、シワなどが目立たず艶やかで白い皮膚を保つためにできることは、どのような手段があるのでしょうか。

まずは外的な要因である紫外線を予防することは大事なことでありサンケアが最も大切です。手軽な方法は帽子、衣服、サングラスなどによる防御、日焼け止めの使用です。日焼け止めについては3-5時間おきの塗りなおしをすることで高い効果を保つことができます。弱い紫外線量であっても長時間となれば多くの紫外線を受けたことになりますので、日ごろの細やかな注意が美白を保つことには大事となります。

そして、皮膚のターンオーバーの周期を保つために、偏りのない食事の摂取、睡眠、ストレスの軽減をはじめとし、規則正しい食生活が大事です。合わせてみずみずしい艶やかな皮膚を保つため、皮膚の保湿を心掛けたいものです。

健康的な肌をたもち、心も軽やかに健康的に過ごしていきましょう。

執筆の皮膚科医プロフィール

2010年 国立大学医学部医学科卒業し、私立総合病院の研修開始。
2012年 皮膚科医として大学病院で勤務開始、現在に至る。

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